2006年11月15日水曜日

森の癒し作品展開催中




秋もいよいよ深まってきました。


八ッ杉千年の森もこのところの冷たい雨で赤や黄色に染まってきました。


今、八角堂では森の癒し作品展を開催中です。


春から取り組んできた森の記憶・森のいやしシリーズで製作してきた


押し花額絵や、森のオブジェの作品を中心に展示されています。


ガラス越しの森の風景も一幅の絵のように見えて


さながら森の美術館です。森の癒しの空間へぜひどうぞ。




 また、今回はさらにバンガロー6棟も森の小屋としてそれぞれに


様々な作品で演出され癒しの空間をつくりだしています。


こちらもまた映像で次回紹介しましょう。








2006年11月9日木曜日

秋の森を最後に装う花 野菊




11月も半ば、紅葉も例年に比べると遅いようです。


落ち葉も少しづつちりばめられた森の散策道の傍らに、可憐に咲く花が”野菊”です。






切花にあちこちで見つけた野菊を、花びらの違いや、葉っぱの違いで分類してみたら10種類くらいに分かれました。ノコンギク、ヨメナ、ヤクシソウ、イナカギク、ゴマナ、リュウノウギク、アキノキリンソウ・・・  どれも良く似ていてそれぞれに違う名がついています。




日本には数10種類の野菊が咲くそうです。 秋の森をつつましく装うのが可憐な野菊です。 ・・・・・越前市の花もたしか「菊」でしたね。 




さて、今どこにでもたくましく大繁殖している あのセイタカアワダチソウもキク科だそうです。




2006年10月24日火曜日

草もみじ




よいお天気がつづいて、久しぶりに雨が降りそうな今日。


朝夕の温度も下がってきました。紅葉がさらに鮮やかになりそうです。


足元をみると、緑の役割を終えた草たちもそれぞれに色づいてきました。


緑の時は渾然となって気がつかなかった草たちの葉も、鮮やかな色とともに


それぞれの形を主張しているかのようです。


中には樹木の赤ちゃんも草たちといっしょに、ちゃんと紅葉しています。


草もみじ、これも秋の楽しみのひとつ、です。




2006年10月9日月曜日

10月秋深まる




10月ももう半ば、雨の日が続いています。日一日と森の空気もひんやりし、紅葉が始まりました。八ッ杉千年の森は下界から観れば雲の中、そんな日は森は濃い霧の中にあります。霧と森の気に誘われて深い静寂の世界に心と身体をゆっくりとゆだねるのもいいでしょう。


明日は久しぶりに晴れマークがつきました。落ち葉も乾いて、歩けばかさこそと心地よい響きであなたを迎えてくれるでしょう。


秋は少しロマンチックな気分になりがちですね。


里のクマ騒動を突然思い出しました。クマがどっしりと森の番人として、里に出かけなくてもいいように、恵み豊かな森になるように人間も協力したいものです。


2006年9月15日金曜日

森の中で、早寝早起き朝ごはん

9月にはいって、2週連続で合宿通学が行なわれています。
















先週は地元のK小学校の3年生を主に3泊4日、今週はO小学校の4年生だけで4泊5日、みんなで一緒に朝ごはん、夕ご飯、お泊りして学校へ通学しています。おそらくこんなに長くお父さんやお母さんとはなれて生活するのは初めての子がほとんどだと思いますが、2日目3日目となると慣れてきたのか、みんな元気元気です。夜9時半就寝、朝6時起床、朝の森の空気をいっぱい吸って、朝の光を浴びてから食べる朝ごはんは、脳に身体に心に1日のエネルギーを満タンにしてくれるそうです。


森のパワー、森の癒しは子供たちにこそ・・・・・そう思います。


秋の長雨にぬれる赤い花白い花


9月に入り、うってかわって雨の日が続きますね。


8月の灼熱の日々がうそみたいにだんだん涼しく、夜は少し寒くさえなってきました。


「暑さ寒さも彼岸まで」とは昔からの言葉ですが、山の景色も雨に濡れて寂しそうです。


その中で、今オトコエシ(男郎花)の白い花が八ッ杉千年の森のあちこちで満開です。秋の七草のひとつオミナエシ(女郎花)に対比してこの名がつけられたそうですが、ここではオミナエシはほとんど見ることができません。ススキ、萩も今見ごろです。少し山を歩くと地味だけど面白い春の山菜のウドやタラの木の花、清楚な野菊の花などが咲いていて、いよいよ秋本番という気がします。


雨の中、赤い花、百日紅(サルスベリ)と、白い花オトコエシが、凛と咲いていました。


2006年8月18日金曜日

ホトトギスの花が咲きました


ホトトギスって鳥の名前でしょう?


いえいえ、野草の名前でもあるのですよ。


暦のうえではもう秋。八ッ杉千年の森にも涼しい風がときおり吹き抜けます。


風にゆれるホトトギスの花の一瞬をキャッチしました。


ホトトギスの花は世界に19種、東アジアに分布。そのうち12種が日本に。


さらにそのうち10種は日本だけに生育する日本固有種です。


紫色の斑紋がホトトギス(野鳥)の胸の斑紋に似ていることから名前がついたそうです。




2006年8月10日木曜日

2006八ッ杉天体写真展開催中




この夏も8月期間中、森の家ホールで天体写真展開催中です。八ッ杉天体観測所の皆さんの天体写真15点が展示されています。休館日(火曜日・第3日曜日)をのぞいて9時~16時半の時間帯でいつでもご覧下さい。


今回の写真解説もあわせて先日のスライドショー&観測会には夜の時間帯にもかかわらず50名以上の参加がありました。全天をおおう天の川、夏の大三角形などダイナミックな夜の世界を満喫しました。


 (写真は今回の展示作品のひとつアンタレス付近の星雲です。)


2006年7月1日土曜日

ガクアジサイ ガクも色々



雨の森の中、ガクアジサイを見に行きました。

ガクにも色々あることおわかりですか。
雨に濡れたガクアジサイはいっそう、その美しさがひきたつようですね。












2006年6月27日火曜日

森の記憶・森のいやし 6月より




6月25日、森の記憶・森のいやしシリーズ「アジサイの森にたたずむ」より


梅雨といえばアジサイの花がしっとりと心をなごませる季節です。



アジサイは日本原産の花でその母種ガクアジサイが園芸用に最初に改良されたのが奈良時代とのこと。いまや世界中にひろがって愛される花になりました。


八ッ杉千年の森の近くの杉木立の森には、古道沿いの林床一面に原生種と思われるガクアジサイが紫、ピンク、白など色様々に今咲き誇っています。ガクといわれる周りの装飾花の花びら(?)には3枚のものや、4枚、5枚のものもいろいろありました。まっすぐに伸びた杉木立の中で、野鳥の声や、沢の瀬音を聴き、杉香を感じながらたたずんでいると、時間もゆっくり流れていくようです。


午後は森の中で拾ってきた、折れ枝や、苔、草、炭焼き体験で焼いた菊炭などをあしらってオブジェ作りを楽しみました。もうひとつのコースでは初夏の花々で押花額づくりも楽しみました。












2006年6月4日日曜日

今、山に咲く花




6月にはいりました。




おひさまも高くなり、森をあるくと少し汗ばむ季節です。


道端でみつけた花を紹介しましょう。











花の名前は上からヤブデマリ、タニウツギ、フタリシズカ、ノアザミ


それぞれに個性的な美しい花々です。


2006年5月27日土曜日

カタクリのその後





上の写真は4月29日に撮影したカタクリの花です。


下の写真は5月25日に撮影した同じ原生花園のカタクリです。



おしべとめしべが受粉して花びらがしおれて落ち、


緑の三角錐の実が大きくなってきました。


葉っぱもいつのまにか枯れて土に還ってしまいました。


傍にはどくだみの葉っぱが大きくなってきています。


さてこのあとどうなるのでしょう? (また後日報告しましょう)







2006年5月19日金曜日

日本スミレの群生が出現しました


春からつぎつぎとさまざまなスミレが咲きました。
タチツボスミレ、ナガハシスミレ、ツボスミレ、ヒメスミレ
スミレカレンダーの最後を飾るのでしょうか、
日本原産といわれている
「スミレ」が群生になって咲きました。
その長細い葉と深い紫が特徴的です。
今年はいつになく豪華に咲いたように思います。


2006年4月29日土曜日

カタクリがようやく満開になりました




4月28日、明日からはゴールデンウィーク、久しぶりの快晴の日でした。先週の日曜日のカタクリ見る会ではまだ1~2部咲きだったので、今日はどうかなと原生花園に行ってみました。明るい日差しにカタクリはほぼ満開。いつまでもいつまでも寒い今年の春、5月近くになっての満開はここ10年の経験でも最も遅い春です。


明日はみどりの日、森への感謝、森へのいたわりをテーマに新緑祭を行います。



今、八ッ杉は桜が今までに見たこともないくらいどっしりと花を咲かせています。桜とカタクリの同時花見ができる絶好のチャンスです。森林浴もかねてどうぞ八ッ杉へ。


(長い間のブログ休暇、申し訳ありませんでした。八ッ杉の森の風景をまたお伝えして   いきます。どうぞよろしく。)


2006年1月29日日曜日

雪の千年の森に子供たちの歓声が


 千年の森にこどもたちの歓声が、久しぶりに戻ってきました。きょうはS市の土曜塾の皆さん55名が八ッ杉権現前ひろばで一日雪遊び。「すげー雪あるな!」「風景変わってしまった見たい」と、豪雪後の八ッ杉にはじめて来られてびっくりした様子。写真の皆さんは地上より約2メーター位高いところで遊んでいます。長い間の圧雪で靴も沈まず、今朝からの新雪も20センチ位降って、空も時々お日様が顔をのぞき、雪遊び絶好の日和となりました。


 このまま雪もたいしたことなく、もうこの冬はすんでほしいなというのが正直なところですが、こどもたちはやっぱり雪の上ではおおはしゃぎです。町にはない澄んだ空気と真っ白な雪がみなさんをお待ちしています。


 なお、毎年2月に開催していた雪山冒険隊と冬のいろりばたは今回の豪雪に鑑み、やむなく中止となりました。なお施設利用は受け付けておりますので、お申し込み下さい。


2006年1月23日月曜日

大寒の千年の森




1月22日、日曜日、午前晴れ。12月からの大雪はこのところおさまったかのようですが、ここ2,3日の冷え込みは、1年のうちでもっとも寒い「大寒」に入っていることを教えてくれます。春はまだ遠し。久しぶりに森の中を散策。雪は堅く凍みて、長靴は3センチもがぶりません(沈みません)。本日はかんじきは不要。縦横無尽に動物の足跡がついています。


 今回の豪雪は森の樹木にも相当のダメージを与えているようです。春になると雪で折れた枝や幹が地上に大量に出てくるでしょう。雪という巨大な冷熱エネルギーが地上におりて、その雪は解け水になり、川を激しく流れ動力エネルギーとなります。雪折れの樹木は長期的には分解して土になるでしょうが、そのまえにバイオマスエネルギーとして活用すべきでしょう。樹木が太陽エネルギーを光合成で炭素として蓄えたものを、また人間に有用な熱エネルギーとして活用する知恵を、人類は「火の発見」として太古から身に着けてきました。森の民、日本人はそのことをもう一度想起すべきでしょう。


 午後からはまた激しく粉雪が降ってきました。




2006年1月1日日曜日

謹賀新年 2006年元旦



新年明けましておめでとうございます。


今年はどんな年になるでしょう。皆さんはどんな年にしたいですか。


時代は激しく、根底から変化しようとしてます。なにがどう変わろうとしているのでしょうか。


しかし、この地球上に生命が存在する限り、森林が地上で果たす役割は不変です。


この写真は積雪2.5メートルとなった八ッ杉権現前のひろばです。動物の足跡が2列ひろばを横切っています。澄みきった大気、深い静寂、雪をおおいに体験しましょう。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。


<ご案内>


○1月14日(土)10:00~13:00


新春五穀もちつき・まゆだまづくり


○1月22日(日)10:00~13:00


新雪の森・かんじき体験


*詳しくは、広報紙冬号をご覧ください。







積雪2.5メートルとのたたかい 12月


  12月1日は久しぶりの好天気。そろそろ雪囲いや雪つりの準備をと思っていました。2日以降は雨の日が続く天気予報でしたので、この日スタッフ全員外に出て冬支度をしました。


4日の石臼体験、11日のリースづくりとイベントも無事終えて、(11日はすでに八ッ杉は雪の世界)、あとは25日のミニ門松づくりのみで2005年も終了と安堵するやいなや、12日から雪の日が続き、とくに13日の休館日は一日激しく降り続き、14日の日はすでに積雪2メートル以上となって国道417から八ッ杉森林学習センターへのアクセスは遮断されてしまいました。雪は毎日毎日降りやまず、17日の午前、雲間をぬって1.5キロの道のりをかんじきはいて学習センターへ到着した時点では建物ははすっぽり雪の中に埋まっていました。


今年の秋は紅葉がおそく、いつまでも暖かい秋でした。当然暖冬の予想。ところが12月にはいって一転、記録的な豪雪。昨年の映画「ザデイ・アフター・トモロウ」を地で行く自然現象。南の海温の上昇と海流の北上、北極振動による寒気団の南下、西高東低の気圧配置とさまざまな自然現象が複合して驚異的な積雪になったと思います。積雪は2.5メートルを記録しました。


この12月の豪雪は地球温暖化との関連でもいずれ気候学的にも解明されるでしょう。


雪で埋まった学習センターを守れ!21日のアクセス確保以降、多くの方々の支援もいただきながら、降りしきる雪の中、機械力も駆使しての連日の除雪作業、29日ようやく施設を雪の中から掘り起こしました。


この12月の豪雪はあらたな課題と教訓を残してくれたように思います。